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闘争・逃走反応
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闘争・逃走反応
私たちは太古の昔、まだ人間が狩猟をしていたころ、生命の危険を脅かす外敵から身を守るため、自然からの情報を五感のみならず身体の全細胞から、さまざまな情報をストレスとして察知して、危機に対応するという
闘争・逃走反応
という潜在能力を発揮していました。
これは自然とつながり、動物とそれほど変わらない生活をしていた当時は、とても重要な役割を担っていた反応です。
当時からあるその反応は、危険な情報はストレスという刺激として察知し、それがまず脳の視床下部という領域を刺激します。
そしてその刺激(情報)は、自律神経系を介して全身の血管や臓器に伝達され、それぞれの細胞膜にあるレセプタータンパク質が反応します。
それと同時に、腎臓の近くにある
副腎の副腎髄質系が刺激され、
アドレナリン、ノルアドレナリンが血液中に分泌されます。
それらのホルモンが、全身を循環し作用することで、血圧上昇、心拍増加や血糖上昇などの生体機能の変化がおこるのです。
脳にめぐっていた血流は、この際あまり必要ないので、
(考えをめぐらせていたら反応が遅くなる=危険)
手足や身体の方に回されます。
だから顔が青ざめる。
これがいわゆる「ちびまる子ちゃん状態」だ!
そして緊急事態が収まれば、この反応は消え去って元通りになります。
ただ、高度に発達した現代では、ストレスを感じたとしても、単純に攻撃したり、逃げ回ったりすることは、常識的に許されない状況にあります。
そうすると真綿で首を絞めるようにゆっくりとストレスがじわじわ刺激してくるようになる。
そんな場合には視床下部の刺激によって、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、それに反応して下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。
やがて副腎皮質刺激ホルモンは副腎に伝達し、副腎皮質からはコルチゾールなどの副腎皮質ホルモンが分泌され、そのホルモンは血流にのって循環し、各器官に到達して機能の変化がおこります。
そうすると身体が変な反応をするので、その反応を感じることで、自分は怖がっているんだとか、怒っているんだとか、感情が湧き上がってきます。
私たちが普段の生活の中で、なんだかわからないけど無性に○○だ!
と感じてしまう根拠のない感情って心理的な原因以外にも、こういう生理反応が引き起こしているのです。
このような状態にあるのなら、カウンセリングなどで話し合うことによる解決するという方法以外にも直接、視床下部への働きかけをするか?それともこの反応システムに介入するか?
というやり方の方が手っ取り早いはずです。
そこで直接的に脳への働きかけをするヒーリングが効果を発揮することになります。
次回のコラム記事では、ヒーラーが行う方法とは違いますが、簡単なセルフヒーリング法をお伝えします。
つづく
2013年03月28日
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