愛よりも偉大なセラピーは存在しない。

覚者のOSHOは、弟子であるサガプリヤ(スターサファイヤエネジーワーク創始者)からのある質問に応えます。

その質問とは

オリジナルのセラピーを伝えるべく講師としての姿勢、

そしてセラピストのあるべき姿勢として大切なこと。


目の前のひとを尊重し、私は助ける立場にある人間ではなく、場を分かち合う。

そういったことを私は大切にしたいといつも思っています。

その価値観と共通している部分をOSHOはこのように表現していて、この言葉のひとつひとつを噛みしめ謙虚に誠実に包み込めるようなことができたらいいなと思っています。

ただ、これはあくまでも私の想いであって、こうあるべきだと主張しているわけでもありませんが、OSHOのサガプリヤに対する応えの中にあるこの姿勢に詩的な美しさを感じています。

ですから、ここでみなさんにご紹介させていただきます。(^-^)

また、非常に長文になりますのでブログでは途中までの掲載とさせていただき、

その先をお読みになりたい場合は、感性行動研究所のホームページをご覧ください。

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サガプリヤ: セラピストという役割を果すことは、私自身の精神的な成長にとって危険なのでしょうか?

人々を助け、しかも同時に、私自身のエゴを溶かし去ることは可能でしょうか?

私はハッキリとしている部分と、明晰さとは無関係でいたがっているもう一方の部分との間の、微妙な戦いが内側で続いているのを感じます。

あなたのガイダンスのもと、私は自分の見る能力を使う時、他者を支配せずにいることを学びました。

でも依然として私は、私自身を支配しているのでしょうか?




OSHO: サガプリヤ、セラピストの役割は非常に微妙で、複雑なものだ。

まずセラピスト自身が、助けようとしている相手と同じ問題で苦しんでいる。

セラピストは、技術を使っている者にすぎない。

彼は自分がマスターだ、と自分自身をごまかし、その振りをすることも出来る。

これは、セラピストとしての最大の危険だ。

だがほんの少しの理解で、ものごとは変わってくる。

まず「他の人々を助ける」という見地から考えないことだ。

それがあなたに、救世主である、マスターであるという考えを与える。

するとエゴが裏口から再び入り込んで来る。

あなたが重要になる。

あなたは、グループの中心だ。

誰もがあなたを尊敬している。


「助ける」という考えを落としなさい。

「助ける」の代わりに「分かち合う」という言葉を使いなさい。

あなたは、何であれあなたの持っている洞察を分かち合う。

参加者は、あなたより劣っている誰かではない。

セラピストもセラピーを受ける者も、両者とも同じ舟に乗っている。

セラピストはほんの少し知識があるにすぎない。

あなたの知識は借物だという事実に覚めていなさい。

あなたが知っていることは何であれ、それがまだあなたの体験ではないことを、一瞬たりとも忘れてはいけない。

そしてこれが、あなたのグループに参加している人々を助けることになる。


人間は、非常に微妙なメカニズムだ。

それは、両方に働きかける。

セラピストはマスターになり始める。

そして、助けるよりもむしろ参加者の何かを破壊している。

なぜなら、参加者も技巧のみを学ぶことになるからだ。

愛に溢れること、分かち合われる友情、信頼の雰囲気はなくなる。

そのかわり、「あなたはより多くを知っている。私は少ししか知らない。いくつかセラピー・グループに参加することで、私もあなたと同じくらい多くを知るだろう」


参加者自身が、徐々にセラピストになり始める。

ほとんどの国で、何の学位も要求されていないからだ。

ごく少数の国が、受け容れることの出来ないあらゆる種類のセラピーを禁止し始めた・・治療学、精神分析、精神療法の分野の、大学の資格を得た者のみが、セラピー・グループで人々を助けることが出来る。

これは、世界中のほとんどあらゆる国で起こることになるだろう。

セラピーが、ビジネスになってしまったからだ。

そして資格のない者がそれを牛耳っている。

彼らはテクニックは知っている。

テクニックなら学ぶことが出来るからだ。

いくつかグループに参加することで、彼らはあらゆるテクニックを知る。

その上に、自分自身ででっちあげも作ることが出来る。

だが、統括する術はない・・



だが、覚えておきなさい・・

あなたが「助ける者」を演じる時、「助けられる者」は決してあなたを許しはしない。

あなたは、彼のプライドを傷つけた。

あなたは、彼のエゴを傷つけた。

あなたは、そんなつもりではなかった。

あなたは、ただ自分自身のエゴを膨らませたかっただけだ。

だがこれは、あなたが他人のエゴを傷つける時にしか起こり得ない。

あなたは、他者を傷つけることなしには、自分のエゴをふくらませることは出来ないのだ。

あなたのより大きなエゴには、より大きなスペースが必要になる。

そして、他者は、あなたとともに在るために、自分のスペースを、自分の人格を縮めなければならない。

まさに最初から、真摯な愛情深い人が・・そして、私は、愛に勝る治療はないことを絶対的に必要なポイントとする。

技巧は助けることが出来る。

だが、真の奇跡は愛を通して起こる。

 

(つづく)

OSHO:The Great Pilgrimage:From Here to Here (1987)より


2014年02月11日