まさかポジティブなビリーフがテロになるとは

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NLPや心理学ではビリーフ(観念や信念)を扱うワークがある。

そしてそれらビリーフは深層意識の部分でプログラムとなって
私たちは自動的にそれに従ってしまう側面がある。



それらを学び、セッションでも実践している頃は
自分なりの解釈では
ビリーフの中にはネガティブで自分に制限を課してしまうビリーフがあって
それをポジティブなものに変えれば
人生が変わっていくと信じていた。



まさかそのポジティブなものも制限なんだ!なんて風には考えもせずに…。



ポジティブな観念。
肯定的なビリーフ。
制限を外すビリーフ…。



それを適切なビリーフ(観念)と呼ぶこともできるけど。
適切なものがあるなら不適切なものがあるということになる。
もっと極端にデフォルメして表現すれば
適切なものが正しく。
不適切なのは悪だ。



となるとポジティブな観念って
デフォルメすると「正義」って感じになる。



でも万人にとって「正義」ってあるのだろうか?



今の世界を眺めていれば、
凶悪なテロ組織としてみたれているIS(イスラム国)にも
ISにとっての正義があり、
それに基づいて悪を駆逐しようと活動している。



ということは「正義」は
その価値観を受け入れられない人にとっては
「テロ」に他ならない。



となると
ポジティブな観念も
真逆な観点からとらえればテロに他ならない。


肯定的なビリーフは、ある意味「戒律」みたいなところがあって
それにそぐわないものというものがあるという前提がどこかにあって
理想であるとか「ねばならない」という感覚をどこかに抱いてしまう。



そういった心の深層にある「動き」に気づいたら
良く切れる刃物を使うように「慎重に扱おう」
なんて意識を向けるようになり
どんな価値観や信念に対しても
受容しオープンな感覚が養えていくようになるのかもしれない。

そう感じます。

2016年03月07日