返報性の法則とブーメランの法則

 

ご存知のように

 

世の中にはどうやら「ブーメランの法則」というのがあるようで。

 

それはとてもシンプルな法則で

 

出したものは返ってくる

 

というものです。

 

 

 

例えば

 

誰かに何かを分け与えるとしましょう。

 

そうすると反射的に

 

損しちゃうという反応が

 

心に生まれる人もいます。

 

 

 

もちろんそれは、

 

執着する感覚が

 

心の底にあるからなのですが。

 

 

そういった感覚から自由になると

 

スムーズにブーメランを投げられるようになります。

 

 

 

言葉や時間やお金や大切なモノなどなど

 

手放せば手放すほど

 

ある程度の時間を経てから

 

自分に戻ってくるようにできている。

 

 

だから

 

満ち足りた人生を歩むなら

 

ヒトを満たす(喜ばれる)ものを先出しするといい

 

ということになります。

 

 

 

どんどん周りの人に喜んでもらえば

 

ますます自分に喜びがやってくる。

 

面白いことにこの喜びは一瞬で戻ってくる。

 

そして物理的には時間がかかって戻ってくる。

 

人のために時間を遣ったら

 

必要な時には周りが自分のために時間を割いてくれるようになる。

 

思いやりや愛なら…。

 

といった具合に。

 

 

 

世の中って関係性だから

 

人間関係でもビジネスでも上手くいっている人って

 

きっと先に喜びの分配をしているはずです。

 

 

 

これを仏教では「業」というのですが

 

渡したものが何倍にもなって戻ってくるという教えもあります。

 

 

 

逆に、いつもいつもイライラを周りに出しているなら、それも返ってきます。

 

自分の主張ばかりしたり、我を通そうとすれば、周りも主張して我を通そうとする。

 

何も目的もなく意図も持たず

 

ボ~としていれば

 

不透明な、ぼやけた人生になって

 

やりたいことなんてものが観えなくなる。

 

もし自分のそうした振る舞いが

 

倍返しになるとしたら

 

ちょっと怖いですよね?

 

 

心理学にも「返報性の法則」というのもありますが、

巡り巡って時間差で

種をまいたものは自分で刈り取らなければならない。

 

 

人生で何を積み上げていくか?

 

それが自分のあり方になって

 

存在そのものになっていくとしたなら

 

ちょっと意識するといいかもしれませんね。

 

 

 

 

仏教の教えには仏陀が弟子を連れて托鉢に行った時の話があります。

 

いろんな家がある中で

 

一番貧しい家を指さし

 

弟子に

 

「あの家に行きなさい」

 

といいます。

 

弟子は

 

「どうして他の豊かな家ではなく、貧しい家を回る必要があるのですか?」

 

と問うと

 

「人に与えることをしらないからいつまでも貧しいのだ。

 まずは与えることを知らなければならない」

 

と仏陀は答えたそうです。

 

 

 

喜んでもらえることをした瞬間に喜びが返ってきます。

 

でもものに執着して、

 

そればかりにフォーカスすると

 

喜びではなく

 

損や犠牲心を抱いてしまうでしょう。

 

 

だか行動や振る舞いを変えるとともに大切なのは

 

行動をしているとき

 

心はどちらをフォーカスしているか?

 

です。

 

 

もし手渡そうとしたときや

 

手渡す瞬間に

 

自分の中に

 

何かが欠けていくような感覚とか

 

失うような感覚があるなら

 

その感覚に向かってユーモア精神や優しさや思いやりを注ぎます。

 

そして手渡すときには

 

相手の喜びや自分の中で起こるさまざまな化学反応にも注意を払います。

 

 

そうやって実際に行動しはじめると

 

今度はどうしようか?といろいろと試したくなるかもしれません。

 

そういう感覚が、今を「豊か」に生きるということでしょう。

 

その瞬間から「豊かな人」だから、

 

時間差で物理的な現象として現実化していく。

 

 

だからこそ、

 

どんな些細なことであってもいいから

 

できる範囲で

 

スグにでもできることに意識を向けて

 

日々過ごしていると

 

そのポジティブなチリが積もって

 

大きな山になっていくことでしょう。

 

 

私もかつてヤンキーだったころ

 

汚い言葉を発して

 

不機嫌な振る舞いをしてきたものです。

 

それが元で若かりし頃

 

人間関係でとても苦労することになった。

 

それでも虚勢を張ってたものだけど。

 

未来を見れば見通しも悪いし

 

成功を望んでも

 

正直な話、夢物語だなぁ~なんて思っていました。

 

 

でも、

 

出会いというのは不思議なもので

 

真逆なことをしている人に

 

感銘を受けたり

 

心を救われたりする。

 

 

そして過去の影があるからこそ

 

光の方向が良くわかるんだなぁ~と実感したものです。

 

 

自分のしたいことってどんなことでしょう?

 

自分の好きなことでどんなことでしょう?

 

それは何のためにやるの?

 

そういうアプローチで向き合っていくと

 

自然に喜んでシェアできる何かが

 

よりはっきりわかってくるかもしれません。

 

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2019年07月18日